縦書きビューワ(Ver.0.1-Ver.0.6のまとめ)
2009年12月1日に最初のバージョン(Ver.0.1)を公開して以来、できること/できないことが変化してきたので、ここで現在(Ver.0.6)の機能と更新履歴をまとめておきます。
シンプルな縦書き表示テキストビューワ
HT-03AのWebブラウザで青空文庫を閲覧すると、標準のゴシックフォントで横組みの表示になりますが、それはちょいと読みにくいなあとの思いから、明朝系フォントも指定できる縦組みビューワを作ってみたのが始まりです(当時はフォントを指定できるテキストビューワは他になかったので公開しました)。その後、ご要望なども取り入れつつバージョンアップして、現在は下記の機能を有しています。
機能
- 青空文庫形式のルビ、傍点、踊り字、外字注記に対応
- 面区点番号が記載されている外字注記を対応する文字(第3水準・第4水準)に置き換えて表示することが可能(JIS2004対応フォントの指定が必要です)
- 行頭禁則、行末禁則、分離禁止に対応
- 禁則処理は、1文字のみの延ばし(追い出し)処理と、部分的に詰め(追い込み)処理を実装
- ファイル
- フォント
- お好みのフォントファイル指定が可能(Android 1.6以降のみ)
- フォントサイズの選択が可能
- 字間の選択が可能
- 画面
- 配色の選択が可能
- 画面の明るさの選択が可能
- バックライト消灯時間の選択が可能
- ディレクトリ
- ホームディレクトリの指定が可能
- 操作
- スクロール、ページ単位の移動、ページ指定の移動、前後の見出しへの移動に対応
- 音量調整ボタンで、連続ページ移動可能
- しおり機能
使い方
- お持ちのフォントファイル、読みたいテキストファイルをSDカードに保存してください。
- USB接続でパソコンからファイルをコピーした場合、「USBストレージをOFFにする」を選択してから、アプリを起動します。
- アプリの設定画面で、SDカードに保存したフォントを指定します。
- アプリのメニューから、読みたいテキストファイルを選択します。
- 画面の左右をタップで1ページ移動します。音量調整ボタンでページ単位の連続移動ができます。細かい移動はトラックボールで、ページ指定移動はメニューから行います。
フォントファイルについて
メニューについて
- 「開く」ボタン
- 「しおりを選択」ボタン
- しおりの一覧からしおりを選んで、そのしおりがはさまれている場所を開きます。
- menuボタンで表示されるメニューからソート順を変更できます。
- 「ページ移動」ボタン
- 指定したページ、最初のページ、最後のページ、前の見出し、または次の見出しに移動します。
- 「しおりに移動」ボタン
- テキストを開いた後で有効になります。
- 開いたテキストにしおりがはさんである場合は、テキスト内のその場所に移動します。
- 「しおりの変更」ボタン
- テキストを開いた後で有効になります。
- 開いたテキストにしおりがはさまれていない場合は、現在の表示場所にしおりをはさみます。しおりが既にはさまれている場合は、しおりを現在の表示場所にはさみ替えるか、しおりを外すかを選択します。
- 「設定」ボタン
- 設定画面を開きます。
「青空プロバイダ」との連携
- 「青空プロバイダ」で青空文庫サイトから作品を選択し、「テキストをダウンロードして閲覧」を選択します。
- 表示される選択肢から「縦書きビューワ」を選択します。
- 縦書きビューワで作品が表示されます。
ファイラアプリ(「ASTRO File Manager」「AndExplorer」など)との連携
- ファイラアプリでテキストファイルを選択します。
- 表示される「アプリケーションを選択」リストから「縦書きビューワ」を選択します。
- 縦書きビューワで作品が表示されます。
ダウンロード
Android Marketのアプリケーション>ツール>無料アプリケーションにあります。
PCからはAndroLibで、HT-03AとQRコードスキャナーをお持ちの方は、以下からどうぞ。
更新履歴
Ver.0.6 (20091229)
- Zipファイルの読み込みに対応
- 前後の見出しに移動する機能を追加
- ファイル選択時の確認ダイアログの表示基準を変更
- 他アプリから起動された際にも「読み込み中」を表示するよう変更
Ver.0.5 (20091225)
- 外字注記の処理オプションを追加
- 注記の形式で表現された外字を、対応する文字に置き換えて表示することができます。
- 画面の明るさ設定を拡充
- メイン画面以外の画面も設定値適用対象としました。
- バックライト消灯設定を追加
- アプリが起動している間は常時点灯(スリープモードに入らない)を選択できるようにしました。
- ページ指定移動ダイアログの改善
- ソフトウェアキーボードが数字入力モードで立ち上がるようにしました。
- 欧字数字表示の改善
Ver.0.4.1 (20091217)
- Ver.0.4の変更箇所のマイナーフィックス
Ver.0.4 (20091217)
- 詰め(追い込み)処理に一部対応
- 音量調整ボタンをページ送りに割り振り
- 字間調整オプションの追加
Ver.0.3.3 (20091213)
- 配色と画面の明るさ設定の追加
Ver.0.3.2 (20091212)
- しおり機能の拡充
Ver.0.3.1 (20091209)
- フォントサイズ変更に対応
- ルビ分析処理・圏点分析処理の高速化・ページ移動処理の高速化
- 戻るボタンで操作確認表示
- ついブラウザのBackのつもりで戻るボタンを押してしまい、アプリを終了させてしまうので。
Ver.0.3 (20091205)
- しおり機能を追加
- 画面の向きは縦固定に変更
- Ver.0.2の変更で一部のファイルが読み込めなくなっていた点を修正
Ver.0.2 (20091203)
- 他アプリからの起動に対応
- text/plain形式でVIEWアクションのインテントに反応します。
- テキストファイルの文字コード自動判別に対応
- MS932/EUC-JP/ISO-2022-JP/UTF-8/UTF-16/Big5/EUC-KR/etc.
- 繁体字中国語(Big5)、韓国語(EUC-KR)なども表示できましたが、違和感がないのかはネイティブに聞いてみないことには分かりません。。。UIをローカライズしたらCJK各国で利用できる?
- juniversalchardetの.jarを参照しています。
- 「|」が省略されたルビのかかる文字列範囲の判定基準を変更
- ルビ分析処理・圏点分析処理の高速化
- SDカードが利用できない状態でSDカード上のファイルを開こうとしたときのメッセージを変更