縦書きビューワ Ver.0.8.1を公開しました

「縦書きビューワ」には、JIS2004に準拠した無償フォント「IPA明朝」を公式配布元よりダウンロードする機能がありますが、昨日、IPAから新しいフォントが公開され、配布元のダウンロードURLが変更されました。今回は、この変更に対応したマイナーアップデートです。
なお、現在「IPAフォント」のダウンロードは混雑のため、つながりにくい状態です。

IPAフォントの比較

さっそく当アプリで新しい「IPAexフォント」(Ver.001.01)と「IPAフォント」(Ver.003.02/Ver.003.01)を比較してみました。


まずは「IPAex明朝」(Ver.001.01)です。
IPAのリリースノートに「IPAex明朝の仮名デザイン、IPAexゴシックの濁点のデザインを全面見直し」とあるように、キャプチャ画像の文字のなかでは、「さ」「き」「す」でIPA明朝(後掲)との違いが顕著です。しかし、音引き(ー)は棒だらみたいで格好悪くなりましたね。


次に、バージョンアップした「IPA明朝」(Ver.003.02)です。


従来の「IPA明朝」(Ver.003.01)です。
横組みで表示している柱の部分は、Ver.003.01では間延びしているのに対し、Ver.003.02では詰まっています。それ以外の部分については、当アプリで使う上では、ほとんど違いはないように見えます。
配布ファイルサイズは、Ver.003.01では2.77MBだったのに対し、Ver.003.02では5.50MBになっています。


こちらは、青空キンドルで配布されている「Kindle向けIPA明朝フォント」(Ver.003.01)です(ipam-kindle.ttf)。
オリジナルのIPA明朝では若干スカスカな印象があるので、お好みでこちらのフォントを利用させていただくのも良いと思います。


音声読み上げについて

Androidマーケットでコメントをくださった方々、ありがとうございます!
音声読み上げはチャレンジングな課題ですね。GoogleのText-to-Speech (TTS) が日本語に対応していないのが残念です。Web API音声合成してくれるサービスもありましたが、こちらで見つけたものはFlashで再生するタイプだったので、HT-03A (Android 1.6)では動作しません。
もし音声読み上げが実現できたとして、どのようなシチュエーションで使うのかな。電車に乗りながら、歩きながら、カバンやポケットに端末を入れて、音楽を聴くように作品を聴くとか。本来的な使われ方としては、目の不自由な人に作品を楽しんでもらうことだろうけど、タッチパネルだけでハードキーボードがない端末は使いにくそうですね。いろいろと想像が広がる課題です。

主な変更点

IPA明朝のダウンロードURL変更に対応

公式配布元のダウンロードURLが変更されたことに対応しました。新しいバージョンではなく、従来のIPA明朝のダウンロードを続行する対応にしています。
上のフォント比較で述べたように、ファイルサイズがほぼ倍になっているものの新旧で表示上の差はあまりないので、携帯電話の回線ではダウンロードに時間がかかることを考慮して、表示上大差ないならサイズが軽い(速い)方が良いだろうとの理由で判断しました。今後、詳しく見ていくなかで変更の可能性はあります。
しかし、新しいバージョンが公開されるとダウンロードURLが変わってしまうのは困りものです。一応アプリの方で手は打ってありますが、IPAがサイト構成を変えてしまうとアプリを改修しなければなりません。どこかにZipファイルを永続的に置いておければ良いのだけど、それだけのためにはてなダイアリープラス(280ポイント/月)というのもなあ、、、。

Ver.0.8.1 (20100227)

  • IPA明朝のダウンロードURL変更に対応

スクリーンショット

やはり小塚明朝は読みやすいと思う


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