縦書きビューワ Ver.0.9を公開しました（XHTML/EPUB簡易対応）

Android Marketでコメントをくださった方々、ありがとうございました。
「縦書きビューワ」は、基本的にテキストファイル（またはZipアーカイブ中のテキストファイル）を対象とした縦組み表示ビューワですが、今回は少し脇道にそれて、EPUB形式とXHTML形式のファイル閲覧に簡易対応しました（挿絵には未対応です）。

主な変更点

EPUB形式ファイルに簡易対応

EPUB形式ファイル（拡張子.epub）の簡易的な閲覧に対応しました。「青空文庫 (XHTML) -> ePub変換用Bookmarklet」にて公開されているサンプルEPUBファイルで表示を確認しました。
DRMなしの日本語EPUBコンテンツがどれだけ流通するか不明なので、今のところは目次などのユーザインタフェイスまでは作らず、簡易的な対応に留めています。（コンテンツが複数のXHTMLファイルに分割されてEPUBファイルに収められている場合、主要な1ファイルのみを表示します。このため、EPUBファイルによっては表紙だけしか表示されないこともあります。（追記）v0.9.1で、メニューの見出しボタンから分割コンテンツ一覧を表示し、閲覧対象を選択できるようになりました。）
試験的な対応なので、ファイル一覧から開くときに確認ダイアログが表示されます。

XHTML形式ファイルに簡易対応

XHTML形式ファイルの簡易的な閲覧に対応しました。青空文庫のXHTMLファイルを想定しており、青空文庫のものであれば、ルビや傍点、踊り字、外字を含めて対応しています。ただし、一般的なXHTMLファイルで表組み等が含まれているものについては、そこまでの再現はしていません。青空文庫のファイルについては、テキスト版とXHTML版がどちらも利用できるのであれば、テキスト版を読み込まれることをお勧めします（ファイルサイズも小さいですし）。
例えば、バージニア大学図書館・日本語テキストイニシアティヴのテキストや法令データ提供システム（総務省）の法令などは、HTML形式で提供されていますが、これを.htmlで保存したものの、青空文庫形式に整形している時間がないというときなどに、ざっと中身を眺めるのに使えます。
こちらも試験的な対応なので、ファイル一覧から開くときに確認ダイアログが表示されます。