縦書きビューワ Ver.0.5を公開しました
いただいたご要望のうち、まだ対応できていない大物機能がいくつかあって心苦しいのですが、それ以外の部分については、一応「四捨五入してVer.1」と言えるところまで来たのではないかなとVer.0.5リリースです。
主な変更点
外字注記の処理オプションを追加
青空文庫の注記の形式で表現された外字で、面区点番号が記載されているものについて、対応する文字(第3水準・第4水準)に置き換えて表示するオプションを追加しました。このオプションを用いると、JIS X 0208ベースのファイルのままで、第3水準・第4水準の文字を用いた表示ができます。置き換えの対象は、JIS X 0213で追加された文字からUnicodeではサロゲートペアを用いて表現されるものを除いた約4000字です。
このオプションで表示するには、設定したフォントがJIS X 0213:2004 (JIS2004)に対応している必要があります。最近の小塚明朝やIPA明朝はJIS2004に対応しています。HT-03Aのデフォルトフォントは、JIS2004に完全には対応していません。HT-03Aのデフォルトフォントでこの設定を行うと、フォントが未対応な文字は歯抜けになってしまうため、アプリの初期設定ではこのオプションはオフになっています。
なお、設定を変更した場合は、次のファイル読み込み時から変更が反映されます。
Ver.0.5 (20091225)
- 外字注記の処理オプションを追加
- 注記の形式で表現された外字を、対応する文字に置き換えて表示することができます。
- 画面の明るさ設定を拡充
- メイン画面以外の画面も設定値適用対象としました。
- バックライト消灯設定を追加
- アプリが起動している間は常時点灯(スリープモードに入らない)を選択できるようにしました。
- ページ指定移動ダイアログの改善
- ソフトウェアキーボードが数字入力モードで立ち上がるようにしました。
- 欧字数字表示の改善
スクリーンショット
外字注記の処理オプションを有効にした場合。
元テキストでは「巴※[#「田+比」、第3水準1-86-44]※[#「合/廾」、第3水準1-84-19]」と注記の形式で外字が表現されているが、画面では第3水準漢字を用いて「巴毗弇」と表示されている。